軽米シリアル

「ローカルブランドから」「グローバルブランド」へ

2020年10月 内閣総理大臣夫妻主催晩餐会にて、会場のホテルニューオータニでは国内外の要人約700名が出席され、当日のメニューのお肉料理に岩手県産の雑穀米が添えられていました。

ホテルニューオータニでは、岩手県軽米町の雑穀を独自ブレンドした「jシリアル」をメニューに使用している。

 

このことは、二戸軽米地域の雑穀は世界基準として認められた証。

二戸軽米の雑穀は、「ローカルブランドから」「グローバルブランド」へと認められたことではないでしょうか。

 

 


豊食に囲まれても、満たされない時代

雑穀文化は古く、日本にもずっと昔から残っているます。

古事記には米、粟、麦、小豆、大豆が「五穀」と記され、当時はこれらの食物は「雑穀」ではなく、主食とみなされていたことがうかがえます。

かっては救荒作物としても盛んに栽培される重要な食物だった雑穀も、明治以降になり稲作が安定してゆくとともに、姿を消していきました。

古から祖先の糧として繫がれてきた雑穀(シリアル)。稲作の進化とともに目にすることができなくなりました。

しかし、豊かな食材、さまざまな料理に囲まれても、本当の美味しさ、その食べ物を見つけ出すことができない時代になりました。 

身体の求めているものは豊食の中にはないのかもしれません。人類が生きていきた中で記憶に刻まれ身体が覚えているものなのかもしれません。



シリアル(雑穀)の優れた働き

近年になってシリアル(雑穀)の優れた栄養価が注目されています。

  • 良質なタンパク質
  • ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富
  • 低カロリー

それ以外にも、さまざまな養分や働きが、美容・健康効果で話題になり、食事からスウィーツまで様々なメニュー、 簡単な調理法なども紹介されたことで一層現在の生活に浸透しています。

これまで雑穀は、一部の健康食や、郷土食で主に使われてきました。

 

最近では雑穀という言葉よりも「シリアル」と言葉で聞き慣れているかもしれません。ランチやディナー、スウィーツ、またちょっとした感触にもシリアルバーというような雑穀が使われたお菓子も目にするようになりました。

軽米では、これまで続けてきた無農薬栽培の雑穀づくりを継承し、安全で安心な雑穀を全国へお届けしています。



穂を垂れるアワ、ヒエ、畑を染めるアマランサス


雑穀とは、白米、麦、トウモロコシ以外の穀物の総称で、アワ、ヒエ、キビ、タカキビなどイネ科の穀物や、似たような小さい種をつけるアマランサスなど種類も豊富です。

 

秋になると畑を鮮やかな紅色に染めるアマランは、その色の鮮やかさに心を奪います。

アマランサスの栽培は古く、紀元前5000年~紀元前3000年には、アンデス南部の山岳地帯で栽培されており、トウモロコシ、インゲンマメなどに匹敵する重要作物とされていました。

日本には、江戸時代にヒモゲイトウが観賞用として導入され、東北地方では小規模ながらアカアワなどの名前で食用にも栽培されています。

カルシウム、ビタミンB6、葉酸、鉄、亜鉛は穀物の中でもかなり高く、種皮が柔らかいので精白しないで全粒で食べることができるので高栄養価となっています。 


ふるさとの味

軽米には、たくさんの雑穀をつかった郷土料理が伝わります。

「蕎麦かっけ」「ひっつみ」「うきうき団子」地域に伝わる伝統料理、わすれられないふる里の味です。

「そばかっけ」

岩手の県北(昔の南部藩地方)に古くから伝承されてきた郷土料理です。 この変わった名前は、蕎麦打ちの際にできる『切れ端』『かけら』が語源と云われ、他にも、方言で「かぁ(さあ)、けぇ(食べて)」からだとも云われています。

湯豆腐のようにして、つけダレは「にんにく味噌」で。そばの食感とにんにく味噌はとっても相性がよく、箸がとまりません。 

 


「ひっつみ」

岩手や青森の南部に伝わる具だくさんの汁で、小麦粉の生地を練り、引っ張ってちぎり鍋に入れることから「ひっちぎる(引っ張て切る)」が変化して「ひっつみ」と呼ばれるようなったとか。ツルッとして腰があって、なめらかで喉越しがよく。野菜やキノコ、鶏肉などんな具材とも相性抜群です。

 

 


「うきうき団子」

昔は農作業の間食や子どものおやつ、またお祝いごとや、秋作業が一段落した庭仕舞には、たかきびの「うきうきだんご」がつくられました。

たかきび粉やいなきび粉、あるいはもちあわ粉をそれぞれこねて団子にし、真ん中に親指でくぼみをつけて、煮立っている汁粉に。別名で「へっちょこ団子」とも。「へっちょこ」とはへその意味で、だんごのくぼみの形からきています。



雑穀からシリアルへ新たな試み

【シリアル料理講習会】

これまでの郷土食にない新たにスイーツ、デザートに雑穀(シリアル)を試作。これまでにない使い方や、お菓子の出来にこれからの活動が楽しみです。

【シリアルを使った親子クッキング教室】

地域では、親子でシリアルについて学んだり、調理法を知ったり、親子のコミニケーションをとおして食育にも取り組んでします。

小さい頃の食の記憶はとても大切で、大人になってからの食生活にも関わっています。


2017 シリアル料理・お菓子コンテスト

 軽米町は岩手県の最北端に位置する町で気候が厳しく、稲作には適さないため、太古の昔から雑穀を栽培し、糧としてきた地域です。また、軽米町の雑穀生産農家は「無農薬栽培」にこだわり、品質の優れた雑穀を作ってきました。歴史的には白米の下におかれていた「雑穀」ですが、昨今の健康重視の潮流、さらに「スーパーフード」のブームで注目を浴びることになり、「雑穀」ではなく「シリアル」として認識が広がるようなってきています。

 

 多くの方々にシリアル料理を楽しんでいただき、さらに活用してもらえるように本コンテストを企画します。 

 


 

 

◆応募部門◆

 「高校生以下の部」「生産者の部」「一般の部」の3部門

 

◆応募資格◆

 国籍や出身地、在住所は問いません。大人でも子どもでも、シリアル料理・お菓子づくりに興味のある方。ただし、試食等審査(2次審査)会場に応募の作品を持参できる方。個人で応募してください。

 

◆対象となる料理・お菓子◆

 国産のシリアル(アワ、いなきび、アマランサス、

たかきび、ひえ、エゴマ、ソバ)を使用した料理・お菓子(デザートを含む)。シリアル使用料4人分あたり大匙3杯または30g以上使用していること。

 

◆応募受付期間◆

2017年7月20日(木)~8月21日(月)

※当日消印有効

 

◆応募方法◆

①作品名

②完成写真

③レシピ(材料/分量/手順/料理時間)

④特徴やポイントのPR

⑤ご住所 

⑥お名前(フリガナ) 

⑦年齢 

⑧電話番号 

⑨E-mailアドレス(メールを使っている方) 

を明記の上、郵送またはメールで応募してください。

※応募作品は未発表の作品に限ります。

 応募先:

 〒028-6302 岩手県九戸郡軽米町軽米第4地割47

 軽米町商工会内 

  かるまいシリアルライフ シリアル料理・お菓子コンテスト係

 

◆入選作品◆

 部門賞 各部門より1名

  各部門の1位(部門賞の方)が最終審査に残ります。部門賞3名の中から上位3賞が決まります。

  最優秀賞 1名

  優秀賞  1名

  奨励賞  1名

  佳作   6名(各部門2名ずつ)

 ・上位3名の方は「シリアルサミット2017 in かるまい」にて

ホテルニューオータニ グランシェフ中島眞介氏から講評をいただけます。

 ・賞品:軽米産シリアル

  また、入選作品にてレシピ冊子をつくり、全国へ配布します。

 

◆選考基準◆

 ①つくりやすさ(普及性があるか)

 ②オリジナリティ(料理内容に、創意工夫があるか)

 ③シリアルの活用度(シリアルの特徴が活かされているか)

 ④おいしさ(味覚が良いか)

 ⑤見栄え(盛り付けや仕上がりが美しいか)

 

◆審査方法◆

 ①1次審査(書類審査)  平成29年8月下旬      

 ②最終審査(実演審査)及び表彰式 平成29年9月24日(日)

 (最終審査にお進みいただく上位3名の皆様には、別途ご連絡いたします。)

  ※実演審査は、軽米町農村環境改善センター調理室で実演審査を行います。

  ※最終審査に出場する皆様の会場までの往復交通費相当額(遠方の方は宿泊費含む)及び当日持参した調理材料の費用(上限、3,000円)は主催者が負担します。

 審査委員長:関向玲子 軽米町食の技連絡協議会 前会長

 審査員:「かるまいシリアルライフ シリアル料理・お菓子コンテスト」審査委員会、

軽米町商工会、軽米町産業振興課、外部専門家で審査します。

 

◆お問合せ先◆

 〒028-6302 岩手県九戸郡軽米町軽米第4地割47

  軽米町商工会内 

   かるまいシリアルライフ シリアル料理・お菓子コンテスト係(担当:戸草内)

  TEL: 0195-46-2711

 


かるまいシリアルブランド化女性推進協議会

〒028-6302  岩手県九戸郡軽米町軽米 10-92(瀧村屋内)